あこがれの転校生・・・の話(*´-`)

「漫画家になるのが夢」の小学生時代を経て、私は中学生になった。
中学はマンモス校だったので、そこでもまた新たにたくさんの友達ができた。
けれど、中学生ともなると「絵を描くのが好き」ということは公表できても、「漫画家になりたい」とはおおっぴらには言うことができなくなっていた。

クラス男子で2~3人、毎日ノートに絵を描いてるような人がいたけれど・・・「漫画家になりたい」と話しているのを、ちゃかされている光景もしばしば見られた。

私はちゃかされたくなかったので、ごく一部の人にしか少女漫画風の絵は見せなかった。

ただ、やはり「美術」は得意だった。
ワインボトルを描いた時に先生からめちゃめちゃ褒められたことが・・・今でも忘れられない。

風景画や人物画や版画・・・
みんなから「すごいね~」って褒められることは多々あり嬉しかった。

文化祭のクラスボードを描く係にも、積極的に参加した。
その中には「漫画家になりたい男子」もいて、絵が得意な人ばかりで「ボード係」は構成された。
係のみんなで描いた絵は「学年で1位表彰の結果」となり、男女仲の良いクラスで充実した中学生1年生ライフを送っていた。

絵が好き、運動得意、勉強普通・・・クラスでは目立ちもしない地味でもない、ごく普通の女の子だった。
漫画も小学生の時と変わらず、暇があるときには描く・・・といった感じだった。

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そんな私の「最初の転機」と言ってもいいだろう。
都会から田舎に転校することになった。

少女漫画では、転校生がきてひとめぼれ・・・とか「転校がきっかけとなるラブストーリー」はベタな話であったため、特に「引っ越したくないなぁ」という気持ちはなく、むしろ楽しみで仕方なかったw

中学2年の春、私は九州のド田舎、田んぼの真ん中にある中学校に転校した。

1学年120人ほどしかいない田舎の中学では、「都会から来た転校生」は予想通り注目の的だった。
漫画にありがちな「転校生を紹介するシーン」・・・まさか自分が漫画の主人公になる日がやってくるとは・・・!
自己紹介をしながら、私は心の中で「この中の誰が私に恋をするのだろう」と期待に胸を膨らませたw

その「ベタなラブストーリー」は、中学2年の秋に繰り広げられるのだが・・・ここではちょっと省略することにするw

この学校で「ベタなラブストーリー」を繰り広げた相手も、私の人生の中で最も大きな影響を与えてくれて忘れられない大切な存在ではあるのだが・・・、もう一人、忘れられない人がいる。

りらちゃん・・・というその女の子。
その子に出会わなければ、「漫画を投稿する」ことに至らなかったかもしれない。

りらちゃんは転校してきた私にいの一番に声をかけてくれて・・・ちょっと強引なくらいにグイグイと私の心の中に入ってきた。

りらちゃんも漫画を描くのが好きだった。

前の学校では大きな声で言えなかった「漫画家になりたい」という夢。
りらちゃんに問い詰められたのか、自分から言ったのかは覚えてないけれど・・・、いつのまにか「一緒に漫画家になろう!」と、一緒に夢を語るようになっていた。

りらちゃんは「りぼん」を購読していて、その中の漫画スクールの話を私にしてくれた。
そのときに「漫画家になるにはどうしたらいいか?」の「ノウハウ」を私に教えてくれた。

キャラ設定、プロット、ネーム、原稿用紙、ペン、インク・・・
知らないことばかり・・・!!
出てくる言葉に、自分がいかに無知だったか!・・・とかなり衝撃的だった。

と同時に、なんだか漫画家になれそうな気がしてきた。

中学生でこんなに詳しい人なんかほかにいるんだろうか?と、日本全国の漫画家を目指す中学生の中で「1歩リード」してるような気にすらなっていた。

今まで知らなかったことが、自分の中にたくさん入ってきて・・・。
これまでよりもっと漫画を描く意欲が湧いてきた。

けれど、ネットのないこの時代でも・・・どうやったら漫画家になれるか?なんて「知ってる人は知っている」のだ。

周りには「自分よりも遥かに絵がうまい人」がわんさかわんさかいるのだと・・・
この時の私は、自分のレベルが低すぎるということに・・・残念ながらまだ気づいていないのであるw

私はこのド田舎の中学で、「絶対漫画家になる!」という根拠のない自信と共に・・・2年間を送ることになる。

 

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