原稿用紙・ペン・インク(墨汁)・・・を手に入れた私は、早速漫画を描くことにした。
そう!なんと原稿用紙に直接!!!www
早く原稿用紙に描いてみたい!!という気持ちが先走って、描き方を学んだにもかかわらず、キャラ設定後即下書きに入ったのだw
けれど、若干今までと違うのは「大まかなあらすじ」だけは書いていたということ。
これで、簡単な起承転結は構成され、一応頭の中ではラストシーンまでのプロットが出来上がっていた。
ネームももちろん「脳内」だった。
コマ割りは適当で、なんていうか「インスピレーション」だけでポンポンポンと割っていった。
「このシーンはこっちに入れたいから、前のコマは小さくするか・・・」とか、1コマ1コマ、1ページ1ページ・・・考えている感じだった。
そんなこんなで、奇跡的に1作完成した。
プロットもネームも残っていないので、どんな話で何ページだったか・・・は、もはや覚えていない。
ただ、初投稿先は「なかよし」だった。
決め手は・・・たぶん「8万円」だw
これで、デビューとかになったらどうしよう!!
「期待の大型新人!なんと14歳でデビュー!!!」とか・・・
デビューは出来なくても、入賞は出来るだろう。だってあの子が入賞できるんだもの・・・。
そんな期待と、ちょっとだけ「選外かも」という不安を胸に・・・発表までを過ごした。
過大な期待はむなしく・・・結果はBクラスだった。
発表号を見て当時の私がどう思ったか・・・?
たぶん「唖然」「絶句」という熟語しか当てはまらないw
トップ賞は一つ上の15歳。
そして2番目は例の13歳のあの子だった。
またしても8万円の賞を獲っていた。
なのに私はBクラス・・・。
なんで?なんで・・・?
こんなデッサンもガタガタで、男の子だってかっこよくないのに・・・。
納得のいかない結果・・・。
入賞できなくても、せめてAクラスとかでもいいじゃん!
なんで、Bなんだよ~~っ(T0T)
ショックでショックで・・・。
しばらく立ち直れなかった。
その子はその年の夏、漫画大賞佳作を受賞しプロになった・・・。
「今の私」がその子の作品の感想を述べるなら・・・。
絵こそ、まだまだ未熟・・・な感じは否めなかったが、話がすごくよかった。
そして、私が一番印象的だったのは「手の巧さ」だ。
手で心情を表してるような場面があったり、心理描写がとにかく素晴らしくて、確かに賞を獲るだけの力を・・・その子は持っていた。
それでも、当時の私は「なんでプロになれるのかわからない」という、ふてぶてしくも上から目線な態度を取っていた。
結果が出なかった=自分を認めてもらえなかった・・・
そういう気持ちから、「なかよしにはもう投稿しない」と心に決めた。
次は頑張ろう・・・はなかった。
その年の夏、なかよしでプロになった4人中3人が10代だったと記憶している。
その当時、20歳でプロだと「遅咲き」・・・な印象もあった。(私だけかもしれないがw)
私も中学三年生。
早く結果を出さないとプロになれない・・・そんな気がして焦りが強くなった。
なかよしではダメだ・・・。
では、「どうしたら結果が出せるか?」・・・
私は受験そっちのけで、その対策を練ることにした。